Harutaka Takahashi

髙橋 青天

明治学院大学
経済学部

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東京都港区白金台1-2-37

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ミクロ経済学ミシュラン・ガイドV.6

【目次】※右下の枠内に閲覧したいページの数字を入れると、該当ページへジャンプします。
・第1部  経済問題と消費者行動理論 ・・P.2
・第2部  パレート効率性とコア・・・・・・・・P.32
・第3部  「コルムの三角形」入門 ・・・・・P.48
・第4部  企業家行動理論・・・・・・・・・・・・P.72
・第5部  経済成長論入門・・・・・・・・・・・P.116

講義予定と成績評価

【2012年度講義予定】

計量経済学1・2(春・秋学期:金曜日、2時限)

講義目的 経済学を分析方法の視点から大きく分けると、理論分析と実証分析に分類することができる。
理論分析では、経済現象をミクロ経済学やマクロ経済学を使って分析する。これに対して実証分析は、現実の経済現象から得られるデータ(過去30年の日本のGDPデータなど)を収集し、そのデータに統計学を適用して分析を行う。
ここで経済データに統計分析を適用する場合、自然科学の実験で得られるデータへ統計分析を適用する場合とは違った経済分析特有の問題が発生する。特に重要な違いは、多くの経済データが実験室で厳密に管理された実験で得られたデータではないという点である。
このため、統計学を経済データにどのように適用すれば良いのかということを理論的に明らかにする必要がある。それが「計量経済学」と呼ばれる理論である。別の言葉でいえば、統計学を、管理された実験データでない経済データにどのように適用するのかという作法を理論的に示したものが計量経済学であるといえるであろう。
計量経済学は統計学を基礎としているので、高等学校で十分な数学、あるいは、かなりの数学的思考訓練を受けていなければ理解できないのであろうか?しかしながら最近の統計ソフトの発展は、そのような訓練が十分でなくてもビジュアルに直感的に計量経済学を学ぶことを可能にした。
本講義では、EViews (イー・ビューズ)というソフトを使ってパソコン上で実験を行い、それをグラフなどの視覚化することで、計量経済学の重要な概念(標本分布や各種統計量)を直感的に理解することを主眼としている。従って、本講義の前提として、経済数学や統計学の十分な理解は不要である。ただし受講生は、本講義とセットで開講される「応用計量分析1・2」(髙橋担当)か、あるいは「予測と時系列1・2」(北岡担当)を同時に受講せねばならない。
教科書 (主)北岡・髙橋・矢野編著『EViewsで学ぶ実証経済学入門 基礎編』日本評論社 (2,400円)
(副)羽森茂之著『べーシック計量経済学』中央経済社(2,800円)
参考書:山本拓著『計量経済学』新生社(3,300円)
講義予定
(春学期)
1週 単回帰分析(最小二乗法と各種変動)
2週-3週 統計分析の作法
4週 乱数について
5週-6週 データ生成と標本分布
7週-8週 仮説検定(正規分布、t分布、F分布、カイ二乗分布)
9週-11週 重回帰分析
12週-13週 事例研究
14週 まとめ
講義予定
(秋学期)
1週-2週 計量分析の作法(復習)
3週-5週 パネルデータ分析
6週 事例研究
7週-8週 質的選択モデル分析
9週 事例研究
10週-12週 時系列分析
13週 事例研究
14週 まとめ
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【2012年度講義予定】

応用・計量分析1・2(春・秋学期:金曜日、3時限)

講義目的 本講義は、計量経済学(髙橋)担当とセットになった科目である。計量経済学では、計量分析で用いる統計概念や作法を、計量ソフトEViews (イー・ビューズ)を使ったシミュレーション実験を教室で見せることにより、計量分析で用いる統計概念や作法を、理論的に理解するのではなく、視覚に訴え直感的に理解する。そうして、本講義で各学生は、講師が計量経済学で行った実験を、実習室で自ら行い、より理解を定着させることを目的としている。従って、本講義のみの受講は原則として認められない。
本講義で使用する計量ソフト:EViews(イー・ビューズ)は非常に優れたソフトであり、基本的に、ソフトの質問(ダイアローグ)に答えることにより高度な計量分析が行えるので、プログラムを学んだりする必要が一切ない。従って、EViews が回答する一種の交通シグナル(統計量)を正しく読むことさえできれば、それほど深く統計学を理解できなくても、統計的に正しい分析結果まで行きつくことができる。
こうして、学部学生でも、パネル分析や時系列分析という専門家が用いる計量分析手法を使っての実証分析が可能となる。従ってEViews のダイアローグにどのように答えるのか、そうして、その回答をどのように読むのかを中心に、演習室で自らEViews を使って学ぶことになる。
教科書 (主)北岡・髙橋・矢野編著『EViews で学ぶ実証経済学入門 基礎編』 日本評論社(2,400円)
(副)羽森茂之著『べーシック計量経済学』 中央経済社(2,800円)
講義予定
(春学期)
1週-2週 EViews 入門
3週 各種経済データ
4週 乱数の実験
5週-6週 データ生成と標本分布
7週-8週 仮説検定
9週-11週 重回帰分析
12週-13週 事例研究
14週 まとめ
講義予定
(秋学期)
1週-2週 EViewsの操作(復習)
3週-5週 パネルデータ分析
6週 事例研究
7週-8週 質的選択モデル分析
9週 事例研究
10週-12週 時系列分析
13週 事例研究
14週 まとめ
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【2012年度講義予定】

公共経済学(春・秋学期:月曜日、5時限)

講義目的 春学期の講義では、厚生経済学的視点から市場経済の働きとその限界を理解することに重点が置かれる。とくに、無数のパレート効率な状態から社会的に望ましい状態を選択せねばならないという社会選択の問題が発生し、その民主主義的解決方法として投票行動が分析される。
また、アローやセンによる問題点が講義される。以上の議論は、情報の不確実性が存在しないという前提での議論であったが、そのような不確実性が導入された場合の分析用具として、フォン・ノイマン=モルゲンシュテルンによる期待効用理論が紹介される。秋学期の講義は、ゲーム理論、特に「囚人のディレンマ」ゲームを使った「公共財の理論」への応用が講義される。また、公共経済学で用いられる「公正性基準」に関して、ロールズの正義論、ゴティエの交渉ゲーム、そうしてノージックによる最小国家論の視点から詳しく議論される。
準教科書 特にないが、以下の3冊は講義全般に関して参考となる。
また、講義中に必要なプリントを配る予定である。
・フェルドマン=セラーノ『厚生経済学と社会選択論 第2版』
シーエーピー出版 飯島・川島・福住訳(3,800円)
・松嶋敦茂著『功利主義は生き残れるか』勁草書房(3,000円)
・佐伯胖著『きめかたの論理』東大出版会(2,625円)
参考書 ・ミクロ経済学と厚生経済学に関して
武隈慎一著『新経済学ライブラリー ミクロ経済学』新世社(2,800円)
・投票の理論
ウイリアム・パウンドストーン著『選挙のパラドックス』青土社(2,400円)
・ゲーム理論
岡田章著『ゲーム理論・入門』有斐閣アルマ(1,900円)
・ゴティエ交渉ゲーム
ディビット・ゴティエ著『合意による道徳』木鐸社(3,000円)
・ロールズ正義論
ジョン・ロールズ著『正義論』紀伊國屋書店(7,500円)
・ノージック最小国家論
R. ノージック著『アナーキー・国家・ユートピア』木鐸社(5,500円)
講義予定
(春学期)
1週 厚生経済学の基本定理
2週-3週 パレート効率性とコア
4週-5週 補償原理と社会的厚生関数
6週-7週 投票と社会選択
8週-9週 アロー不可能性定理
10週-11週 A.センの集合的選択理論
12週-13週 期待効用理論
14週 まとめ(予備日)
講義予定
(秋学期)
1週-2週 ゲーム理論と囚人のディレンマ
3週-4週 ミニマックス原理とNash均衡解
5週-6週 コルムの三角形と公共財
7週-9週 「市場の失敗」と道徳(ゴティエ交渉ゲーム解)
10週-11週 ロールズ正義論(功利主義批判)
12週-13週 ノージック最小国家論
14週 まとめ(予備日)
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【2012年度講義予定】

ミクロ経済政策(春学期:木曜日、5時限)・マクロ経済政策(秋学期:木曜日、5時限)

講義目的 ミクロ経済政策は、ミクロ経済学を使った分析が中心となる。1年次と2年次で学習するミクロ経済学の応用として、国や地方政府が行う諸政策を分析する。こうして新聞等で議論される「消費税の増税問題」や「ガソリン税の一般財源化」等の政策がどのように個人の経済状態に影響を及ぼすのか考える。
秋学期に学習するマクロ経済政策は、ミクロ経済政策と違い、マクロ経済学の集計概念(物価、雇用、GDPなど)を使い、「政府の国債増発」などの財政政策や「日銀による量的緩和政策」などの金融政策がこれらの集計された経済変数にどのような影響を与えるかを学ぶ。
教科書 大村達弥著『経済政策 ミクロとマクロの基礎理論』(慶應大学出版会、3,000円)
講義予定
(春学期)
1週 経済政策とは
2週-5週 厚生経済学の基礎(1)
6週-8週 情報の経済学
9週 市場と政府の役割
10週-12週 公共財
13週-14週 独占と競争
15週 予備日
講義予定
(秋学期)
1週-3週 マクロ経済理論の諸前提
4週-6週 成長理論
7週-9週 長期マクロモデルと経済政策
10週-13週 短期マクロモデルと経済政策
14週 経済政策の諸問題
15週 予備日
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